最初の方の記事で書かせていただいたことがあるのですが、
僕たちパフォーマンスの仕事には大きく分けて2種類の仕事があります。
1つは外部出演
もう1つが内部出演
(※勝手に僕がそう呼んでいるので実際わかりません。笑)
これらの仕事を分析して、どういった仕事が単利なのか、複利なのか、を考えてみたいと思います。
単利の仕事
まず、僕たちパフォーマーや表現者が考えるべきは、
ある程度の経験値を積んだ段階で、単利の仕事は奪われる時間を考慮した上で、受けるかどうかの判断をするべきだ、ということです。
僕たち1人あたりの時間には限りがあります。
全員が平等に1日24時間です。
自分自信がオフラインで活動する場合、これは絶対に変えることができません。
僕たちの仕事は、現状では『生で観てもらうこと』が常識です。
もちろん、細かな表情や息づかい、会場の熱気や空間演出などはオンラインではなかなか感じ取ることが現状ではまだ難しいため、生で観るパフォーマンスを超える良さはありません。
ですが、やはりオフラインで、自分の生身を使っていくにはどうしても時間と体力的な限界があるんです。
ところで、
単利の仕事についてですが、どのような仕事があるでしょうか。
一番わかりやすいところで言えば、着ぐるみ(キャラクター)の仕事でしょうか。
自分の正体を明かすことができず、その技術や表現を『自分のモノ』として世に発信することができません。
また、自分自身を売り込むことのできる材料としての記録も残りません。
1ステージ(ショー)いくら、という決まった金額を受け取るだけで、
出演した記録による認知と報酬の積み重ね(掛け算)がない、ということです。
複利の仕事
複利の極端な分かりやすい例で言えば『YouTuber』でしょうか。
彼らは動画をアップすればするほどオンラインの自分がいろんな場所で働いてくれます。
5分の動画が1時間のうちに1万回再生
これはシンプルに言えば『1時間で自分が1万人に分身した』のとほぼ同じことです。
(正確には質の良い動画を1本作るために、かなりの時間を費やしているはずなので、もう少し分身数は少ないことになりますが)
自分の生身を使って単利の仕事ばかりを受けていては、これに勝つことはまず無理なことが分かります。
確かに単利の仕事は報酬に予め保障がある場合がほとんどですから、そちらの方が安心できるのも分かります。
ですが、僕たちパフォーマーの場合は体調不良や怪我によって大きく仕事に影響が出ます。
また、現役としての鮮度も割と期限が早い業界だと言えます。
まとめ
僕にとってこのブログも同じことが言えるのですが、
単利の仕事をやりつつ、オンライン上に『自分の財産となる記録』を残しておくことが重要だと考えています。
そのために『押さえておかなければいけないこと』があると思っていて、
『人の心を動かす内容』または『学びのある内容』である必要があると思っています。
簡単にいえば『感動』と『なるほど』です。
僕はこの2つをキーワードにしていますが、他にもあるのかもしれません。
最後に、
生のパフォーマンスが決して悪い、という内容ではないことをご理解ください。
僕たちTRIANGLE CONNECTIONで言うと、内部出演(自主公演)はしっかり生の良さを味わってもらい、加えて終演後も作品を生かし続ける活動を怠らない、ということを目標にしています。
そのため、『単利』には絶対にしません。
単利の仕事(外部出演のオファー)に関しては、
自分を含めたメンバーの経験値アップとしての効果が一番だと考えています。
自分たちでは思いつかない演出や外部のパフォーマーとの交流、新たな表現方法や自身のスキルアップとしてなど、学ぶことがとても多いです。
という訳で、
今まではこの『複利』について、ほとんど意識することができていませんでしたが、
作品コンテンツ、動画コンテンツ、人間性(キャラクター)コンテンツ
そして今後は『音声コンテンツ』も加えて頑張ります!
楽しみにしていてくださいませ!
また、覗きに来てください!