『お金を払って労働する人』は向上心が高い
お金を払って労働って、なんだか違和感たっぷりなタイトルですね。笑
「何言ってんの?そんな事ないでしょ?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、少し考えてみると、これって労働じゃない?ということが実は世の中に沢山あるんです。
あなたも労働にお金を支払っている
分かりやすい例でいうと「パズル」なんかはどうでしょうか?
パズルが完成した状態で売っている事って、まず無いです。
完成したものに価値がなくて、出来上がっていない状態のモノに価値があるって、不思議です。
プラモデルなんかも同じで、まさに労働をお金で買っています。
僕たちの業界で言えば、『レッスン』なんかはどうでしょうか。
お金を払って、キツイ事をして、体力を削っていますね。
こう考えると、すごく不思議な感じがします。笑
焼肉だってそうですね。
お金を払って焼く作業(労働)をしています。
しかし、焼肉は面倒くさいから嫌い、という方を僕はあまり知りません。
むしろ、焼く作業も楽しみの1つとして、特別な外食とすら思えます。
パズルも、プラモデルも、レッスンも、焼肉も、全て僕たちにとって当たり前の習慣ですが、この感覚がすごく面白いな、と最近感じています。
なぜお金を払って労働するのか?
最近では、お金を払ってボランティアに参加する人も多くいます。
『お金を払って自ら労働をする』これが、なぜ成り立つのでしょうか?
これら全てに共通している事は『ゴールの充実感や達成感を想像する事ができる』という部分ではないでしょうか。
大事なのは、この『想像できる』という部分な気がします。
パズルやプラモデル = 自分が1から作った達成感
焼肉 = 自分で焼いた肉は、他人が焼いた肉より美味しい
『お金を払って労働』は『学校に通う』と同じ
そしてもう1つ大事な理由があります。
それは『自分にとって学びがある』ということです。
お金を払って労働する、ということは、
『向上心がある人』『自分自身をアップデートしたいと考えている人』であると言えます。
一番わかり易い例で言えば、『学校』と同じです。
学校って、勉強がしんどいし、運動もしなきゃいけないし、めちゃんこ拘束されるし、、、大変ですよね。笑
僕はずっと、『なんで勉強しなきゃいけないの?めんどくさい。』という考えの人間でした。
しかし、最近になって思うことがあるんです。
労働は学びを得る
『自分1人分の考え方や知識って本当に浅はかで弱い』
そして、『学ぶ姿勢がない人間の野望は絶対に叶わない』(周りに負ける)ということを知りました。
そして、学び方を考えたとき、『労働』 = 『学び』
と、言い換えることができるんだな、と気がつきました。
当然、学びたいことがあれば専門学校に通ったり、大学に通ったりします。
レッスンも同じです。
覚えたい技があるから、丈夫な身体を手に入れたいから、、、
今僕がやっている仕事もそうです。
指導、企画、プレイヤー
全てに、この『労働=学び』が当てはまります。
これらのように、自分をアップデートする理由があって、お金を払ってでも学びたい!と思うんです。
極端な話、会社なんて、それでお金まで貰えるんですから、、、笑
お金を払ってボランティアに参加する人もきっと同じです。
そこに参加することによって、自分が欲しい知識(情報)や技術が手に入ると考えているからです。
ギブアンドテイクの本質
結論、
『学ぶ意欲のある人は、お金を払ってでも自分のために労働したい』ということなんです。
僕たちの業界で、よく耳にすることがあります。
『労働(パフォーマンス)の対価で、お金を頂くのは当たり前だ!』
確かにその通りです。
ですが、自分の技術(労働)提供には必ず『お客様』という存在(ジャッジ)がいることも忘れてはいけません。
そして、今回のテーマでもある『学ぶ姿勢』も、絶対に忘れてはいけない要素なんです。
もし、あなたがパフォーマンス(労働)をすることにより、お客様の感情を動かしたり、問題解決のきっかけになった場合、必ずお金はついてきます。
なぜなら、あなたのことをまた観たい、応援したい、と思うからです。
お客様の欲求を満たす『ギブ』ができたから、見返りであるお金の『テイク』ができるんです。
お金を稼ぐことはめちゃくちゃ良いことです。(人の役に立っているから)
しかし、お金ばかりを追いかけてしまい、自分の技術を過信して、その場に留まっていてはダメです。
そのうちに、確実に、お金を払ってでも労働したい人に負けます。
極端にいえば、お金のために労働をするのではなく、お客様(人)のために労働をする、という考え方が一番いいと、僕自身は考えています。
そのためには、自分をアップデートさせる『学び』が常に必要なことを絶対に忘れてはいけません。
『自分の力を過信せず、向上心を持って学びつつ、お客様の欲求に答える』
これらが、僕たちパフォーマーやダンサーには必要な要素なのだと思います。