表現者(プレイヤー)にとって絶対に必要な要素

目の前のこと(近距離)に一点集中して本気で取り組む

表現者(ダンサーやパフォーマー)にとって必要な要素はたくさんありますが、
その中でも特に重要なのが、技術や表現力よりもまず先に、考え方(マインド)が大切だと考えています。

プレーヤー(表舞台に出る人)として人気や知名度を上げたいと考えるのであれば、
やらなければいけないことは『目の前のこと(近距離)に一点集中して本気で取り組むこと』だと思います。

僕の場合は『できるだけ遠くを見る』を心がけている、と散々書いてきましたが、
これは企画(提案)側の必要条件だと思います。

なぜなら、遠くを見てしまうことによって、目の前のことに意識が向きづらくなってしまうからです。

遠くをみることによって物事を段階的(ロジカル)に考えることができる様になりますが、
目の前の一点を見ている人の、そこに向けるパワーに勝つことはできないと感じています。

そのため、表現者やプレイヤーとしての成功が自分の目標なのであれば、目の前のことだけに集中するべきだと思います。

店舗スタッフは近距離、社長は遠距離

飲食店で例えてみます。
・店舗のスタッフ = 表現者やプレイヤー (目の前を見る人)
・社長 = 企画(提案)者 (遠くを見る人)
とします。

お店のスタッフは、そのお店の売上が上がる様に一生懸命接客をし、目の前の仕事のクオリティを上げるために頑張ることが仕事になります。

反対に、社長はどうでしょうか?
同じ様に店舗に出て、スタッフと同じ様に接客を一生懸命頑張ることが果たして正解でしょうか。

むしろ、社長は現場のことをよくわかっていない、という場合がほとんどではないでしょうか。

なぜこう言ったズレが生じるのか、
理由はやはり、見ている距離(位置)が違うからです。

社長は遠くを見つめ、各店舗の売上を分析し、今後の策を練ること、スタッフ(人)の動き、経営ノウハウを高める作業に日々力を注いでいるはずです。

そのため、一店舗内の細かな作業や現場の人間関係といった近距離の仕事は見えていない場合がほとんどです。

店舗では、スタッフさんの一生懸命な姿にファンがついたり、信用がついたりする訳ですが、
社長(遠くを見る人)はその頑張りで得たもの(お金)をどの様に使っていくことが会社にとっての正解なのか、を常に考えなければいけない仕事だと思います。

近距離と長距離の両方を見るな

僕たちパフォーマーであれば、
出演者側(プレイヤー)はしっかりと目の前の本番や練習に対し『一点集中で努力することができるか』が成功の絶対条件だと思います。

また、それだけに、企画(提案)側の人間に先のこと(未来)を委ねる勇気と信頼も大切になりそうです。

人は近距離と遠距離を両方見ることがとても難しい生き物だと感じています。
なぜなら、自分が『本当の意味で達成したい!』と感じている場所は『点』だからです。

極端な例ですが、
あの技ができる様になりたい』という目標があるとします。

実はこの目標の中にも近距離と遠距離の意味が隠されています。

一つはシンプルに『技の完成(成功)』自体に楽しみを見出すことができていて、そこに真っ直ぐやる気が向いている近距離パターン
もう一つは『技ができたら人に自慢ができたり、何か仕事で使えるかもしれない』と先に目標を置いている遠距離パターンです。

この2つのパターンを見比べてみて、技の完成が早いと思われるのはどちらでしょうか?

僕は、その技の完成自体を楽しんでいる近距離パターンの圧倒的勝利だと考えています。

これが、プレイヤーであるならば『目の前のこと(近距離)に一点集中して本気で取り組むこと』が絶対条件であると考える理由です。

近距離と遠距離の両立をしようとすると負ける可能性が高まる

遠距離に本当の目標を持ちつつ、近距離に集中する、ということはかなりのエネルギーが必要になります。

なぜなら、近距離に一点集中して努力している人間とのモチベーションの違いや温度差が必ず生じるからです。
一人で遠距離の成功を夢見て、プレイヤーとしても努力している人間は、相当苦労をするはずです。

チームや団体としての成功は、企画側と、目の前の目標に対し一点集中で努力するプレイヤーとの役割をお互いがしっかり理解しておく必要がありそうです。

最後まで、ありがとうございます!

また、覗きに来てください!

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